目次
グレタコートについて
グレタコートとは
遮熱・断熱性能と保温性能を併せ持つ、2種類の中空ビーズを使用した環境配慮型水性塗料で、1回の施工で15年効果が持続します。空調室外機に塗布することで、室外機の表面及び内部の温度変化を最小限に抑えて運転負荷を低減し、次の効果が期待できます。
- 故障リスクの低下
- 排熱の低減
- 静音性向上
- 消費電力量の抑制
また、空調室外機設置土台周辺に塗布することで、輻射熱を抑え、より省エネ効果を上げることができます。
このように、空調室外機および周辺に塗布するだけで、空調(エアコン)の省エネと排熱抑制が期待でき、SDGsに対応した環境商品として、注目されています。
空調室外機の遮熱塗料による効果
夏季は日射(太陽熱)反射率を90%以下に抑えるとともに、周辺からの輻射熱を抑えます。
その結果、次の効果をもたらします。
- 空調室外機の表面温度上昇を10℃~20℃抑えて熱交換効率を高める。
- 過負荷運転の抑制
- 排熱の抑制
- 5%~16%の消費電力量低減効果
このように、温室効果ガス削減などの環境負荷低減に貢献します。
下記の動画は、ハロゲンライトを太陽熱に見立てて、塗膜面の遮熱性能を検証した動画です。
空調室外機の保温塗料による効果
冬季は塗膜上層が日射により蓄熱し、筐体の凍結を防止するとともに内部の温度変化を抑えます。その結果、起動時の霜取り運転によるエネルギー消費を低減して暖房起動を早める効果や、熱交換率が高まることで過負荷運転を抑制する効果を生みます。そのことにより、次のことが期待できます。
- 消費電力量削減
- 過負荷運転の抑制
- 排熱の抑制
- 14~25%の消費電力量低減効果
- 温室効果ガス削減などの環境負荷低減に貢献
なお、冬季のエアコンの節電において、太陽光の熱を利用することは、現実にはほとんど行われていません。
夏季の遮熱性能(反射率)が低くなるほど冬季の節電効果は大きくなり、その境界値は反射率90%以下であることが分かっています。
200%の伸縮性能による防音・防水・ひび割れ抑制効果
衝撃や振動にも耐える強い弾力性で、200%以上の伸びに対応します。この驚異の伸縮性能が、クラック(ひび割れ)抑制、防音効果、防水効果、防汚効果を生み出します。このことが【1回の施工で15年間】の長寿命の塗膜性能を実現しています。
長期にわたって省エネ効果を継続させることで、地球温暖化対策やヒートアイランド対策にも貢献します。
あらゆる種類の空調設備(エアコン)に効果を発揮
ルームエアコン(家庭用)
一般家庭で使われているエアコンの他、店舗や事務所などで使われているルームエアコンでも、効果を発揮します。
業務用エアコン
EHP(電気)、GHP(ガス)の種類を問わず、節電・省エネ効果を発揮します。
室外機は、前吹き(横吹き)型・上吹き型を問わず、パッケージエアコンでもビルマル(ビル用マルチエアコン)でも対応可能です。
室内機の種類は、天カセ(天井カセット型エアコン)、天吊り(天井吊形)、天井埋込ダクト形やビルトイン形など、種類は問いません。
また、業務用の冷凍冷蔵設備の室外機にも、塗布可能です。
夏季冬季を問わず1年中空調省エネ効果を発揮する理由
冷房運転時(夏季に空調室外機の表面を70℃から10~30℃抑制の効果)
空調室外機の筐体表面が70℃位まで上がることにより、熱交換効率が悪化します。その結果、冷房効率の悪化に伴ってコンプレッサーの運転負荷が大きくなり、過剰に電力を消費するだけでなく、室内が冷えにくい状態となります。
室外機およびその周辺にグレタコートを塗装することで、周辺および表面温度の上昇を10~30℃程度抑制します。その結果、次のような効果が期待できます。
- 外気の吸い込み温度が下がることによる、熱交換効率の向上
- 内部機器の高温による性能低下が抑制され、運転負荷が低下
- 省エネ(消費電力量削減)効果
- 室内が冷えやすくなる
- CO2排出削減、温暖化対策
- 故障頻度低下や室外機の寿命延長による修理や機器更新のトータルコストの削減
暖房運転時(冬季に空調室外機の表面の凍結・結露を防ぎ、起動負荷を減らす効果)
冷気による空調室外機内部の温度低下だけでなく、夜露による熱交換器の凍結、雪や霜の付着、冷気などにより、暖房効率が悪化します。特に、朝の起動時は、霜取り運転(冷房運転によって熱交換器を温める)により、温かい風が出るまでに時間がかかり立ち上がりが遅くなりがちです。室内が暖まりにくいという悩みもよく聞かれます。
室外機およびその周辺にグレタコートを塗装することで、保温効果により室外機の内部の温度を保ち表面温度の低下を抑制します。また、夜露・雪や霜の付着や凍結を抑ることで、起動時・低温時の霜取り運転時間を減らして「暖房が効かない」時間を少なくし、過剰な電力消費を抑制します。
結果的に、室内が暖まりやすくなり、次のような効果が期待できます。
- 室外機内部温度低下抑制による暖房効率向上
- 立ち上がり速度向上や熱交換効率向上による省エネ(消費電力量削減)効果
- 室内が暖まりやすくなる
- CO2排出削減、温暖化対策
- 故障頻度低下や室外機の寿命延長による修理や機器更新のトータルコストの削減
空調室外機の設置場所による省エネ効果の違い
空調室外機の設置環境
空調室外機に直射日光が当たる時間が長い環境であるほど、夏季の遮熱性能は高くなります。
空調室外機置場に屋根があるか、直射日光を遮る構造物があるか、などの条件により塗布による費用対効果が変わります。
空調室内機の設置環境
店舗や建物の最上階で、室内に対する屋根からの輻射熱の影響が大きい場合、夏は空調室内機が常に運転状態せざるを得ない過負荷状態となります。この場合、空調室外機の遮熱塗装による効果は通常より低くなります。
このような環境下では、屋根の遮熱塗装を同時に行うことで省エネの相乗効果が期待できます。
グレタコートに関わる特許内容と認定店について
中空ビーズを含む塗料を空調室外機へ塗装して節電効果を得ることは、グレタコートの特許技術となります。類似品にご注意ください。
発明の名称:エアコンの節電方法及び断熱塗料(特許第7311192号)
・【登録日】令和5年7月10日
・【特許権者】合資会社GS工事(グレタコート開発元)
こちらの「特許情報プラットフォームより」特許検索ができます(検索窓に「7311192号」を入力して検索してください)。
特許内容の一部抜粋
- エアコン室外機を断熱塗装するエアコンの節電方法。
- 日射反射率90%以下となるようにする節電方法。
- 夏季は、反射率90%を超えるレベルでは節電効果が大きい。
- 冬季は、反射率が低くなるほど、節電効果が大きい。具体的には、反射率90%以下の場合、反射率が低くなるほど、節電効果が大きい。
- 冬季は、塗膜上層が日射により蓄熱し筐体の凍結を防止し、暖房負荷を低減し、消費電力量を少なくする効果が期待できる。
- 冬季のエアコンの節電において、太陽光の熱を利用することは、現実にはほとんど行われていない。
- 夏季の節電効果は5%~16%、冬季の節電効果は14~25%。
- 本発明は、エアコンの冷房と暖房の消費電力量の削減に利用することができる。
弊社は「施工認定店」となっています
弊社は、グレタコートのメーカー(特許権者である「合同会社GS工事」)より、施工における所定の技術を習得した「施工認定店」と認定されています。
空調会社として責任をもって施工することができますので、お見積りから施工までお任せください!
下記は、メーカーより認定された「グレタコート施工技術認定書」の画像です。
他の塗料との比較ポイント(価格と効果の観点より)
塗料の種類による耐用年数と価格の比較
グレタコートは、耐用年数と価格の点でバランスが取れた塗料で、費用対効果において優位性があります。
引用元:合同会社GS工事「耐用年数と価格」 https://gs-construction.co.jp/gureta_effect/
塗料の種類 促進耐候試験時間(h) 耐用年数(目安) 価格 アクリル 600~1000 5〜7年 安 ウレタン 1200~1500 7〜10年 ↓ グレタコート 2500 10〜15年 ↓ シリコン 2500 11〜15年 ↓ フッ素 3000~3500 15〜20年以上 高 (表)塗料毎の耐用年数と価格の違い
遮熱塗料検討における3つの比較ポイント
遮熱(保温)塗料の導入においては、以下の3つの観点で比較することが重要です。
耐用年数と性能劣化
グレタコートの耐用年数(塗膜性能)は15年を目安としています。これは、業務用空調設備の室外機の税法上の耐用年数である15年(「建物付属設備」の場合)と一致し、概ね空調機の寿命と一致します。
一度空調室外機に施工すれば、塗り直しは不要で、省エネ効果を発揮し続けます。
なお、耐用年数が長ければそれに越したことはありませんが、空調室外機への施工は、「設置から経過年数」「投資回収年数予測」を検討することが必要です。投資回収年数が、弊社のグレタコート実績では、概ね2年~3年が一般的です。そのため、コスト面だけを見ると、2~3年以内に機器更新が予測されない限りは、検討の余地があります。
また、一般的に、遮熱塗料は塗膜面の汚れによって太陽光の反射性能が落ち、省エネ効果が小さくなる場合があり、「防汚効果」について検討すべきです。
その点、グレタコートは「200%の伸縮性能による防音・防水・ひび割れ抑制効果」にあるとおり、塗膜面の汚れは雨によって流され、常に塗膜性能を維持し続けることができます。
夏だけでない冬の省エネ効果比較
「エアコンの省エネ=暑い夏の省エネ」と考える人が少なくありません。しかしながら、冷房よりも暖房のコストの方が大きくなるという、数多くのデータがあります。
そのうちの一つをご紹介します。
エアコンの暖房運転は冷房運転と比べると消費電力量が大きくなります。一般的な例で考えると、夏は外気温35℃、設定温度27℃でその差は8℃ですが、冬は外気温7℃、設定温度20℃でその差は13℃にもなります。エアコンは設定温度に到達するまではフル稼働するため、外気温と設定温度の差(熱負荷)が大きくなる冬は必然的にエアコンが消費する電力量が大きくなります。
引用元:ダイキン工業 「冬のエアコンつけっぱなし検証」より抜粋
遮熱塗料の一つの指標として「日射反射率」があります。グレタコートの特許にも記載の通り、グレタコートの日射反射率は「敢えて」90%以下に抑えています。
これは、日射反射率を高めれば高めるほど夏の猛暑に対する効果は大きくなりますが、冬は太陽熱を利用できなくなる弊害への対策です。夏の遮熱と冬の太陽熱を利用した保温を両立させる閾値が「日射反射率90%」という訳です。
実は、グレタコートの省エネ効果は、夏よりも冬の方が大きいということが分かっています。空調の省エネは、冬の効果にも目を向けて検討することが重要です。
トータルコストの削減効果
グレタコートを室外機に塗布すると、「空調室外機の遮熱塗料による効果」「空調室外機の保温塗料による効果」にあるとおり、全体的な負荷運転を減らすことによって、省エネ(電気代やガス代の削減)だけでなく、修理などの設備維持コストの削減も期待できます。
また、単なるコスト削減でなく、排熱抑制による、地球温暖化防止やSDGsの目標達成にも寄与する、環境意識の観点での効果も見逃せません。
施工方法
グレタコート塗装のための実施条件
- 運転を停止せず(営業中・稼働中)に施工が可能です。
- 最初に高圧洗浄機で洗浄を行うため、水道をお借りします。
- 概ね、1区画3日間程度で行います。雨天の場合は施工できません。
- 原則、事前に現地調査を行い、施工範囲等の確認を行います。
グレタコート施工の手順
- 高圧洗浄機で室外機本体及び周辺土台の洗浄を行います。
- 養生(マスキング)を行います。
- 下地(カチオン)塗装を行います。
- 主剤(グレタコート)を2度塗りします。
- 防水・防汚のための仕上げ(トップコート)塗装を行います。
- 同様に、土台や周辺床面・ラッキングの塗装を行います。
施工後の写真(例)
消費電力量削減(省エネ)の実績2選
遊技場屋上のグレタコート施工例(室外機26台)
グレタコート施工によって、年間190万円削減・消費電力量16.35%削減効果があった、遊技場の実データです。
初期費用回収約13ヶ月、施工効果は13~15年続くため、10年間で約1,900万円削減が見込めます。グレタコートを塗装した室外機と床面は表面温度が上がりにくく、その差は一目瞭然です。
使用電力(kWh) | 削減電力 | 削減額(円) | 削減率 | CO2削減量 | ||
施工前 | 施工後 | (kWh) | 21.8円/kWh | Kg-CO2/月 | ||
1月 | 50,466 | 43,596 | 6,870 | 149,766 | 13.61% | 2576.25 |
2月 | 47,844 | 41,238 | 6,606 | 144,011 | 13.81% | 2477.25 |
3月 | 43,608 | 37,098 | 6,510 | 141,918 | 14.93% | 2441.25 |
4月 | 43,800 | 37,865 | 5,935 | 129,383 | 13.55% | 2225.63 |
5月 | 42,576 | 36,592 | 5,984 | 130,451 | 14.05% | 2244.00 |
6月 | 42,510 | 34,228 | 8,282 | 180,548 | 19.48% | 3105.75 |
7月 | 44,298 | 37,590 | 6,708 | 146,234 | 15.14% | 2515.50 |
8月 | 49,350 | 41,238 | 8,112 | 176,842 | 16.44% | 3042.00 |
9月 | 48,468 | 40,168 | 8,300 | 180,940 | 17.12% | 3112.50 |
10月 | 40,344 | 33,491 | 6,853 | 149,395 | 16.99% | 2569.88 |
11月 | 38,736 | 30,227 | 8,509 | 185,496 | 21.97% | 3190.88 |
12月 | 41,046 | 32,547 | 8,499 | 185,278 | 20.71% | 3187.13 |
合計 | 533,046 | 445,878 | 87,168 | 1,900,262 | 16.35% | 32,688.00 |
金額(円) | 11,620,403 | 9,720,140 |
施設屋上のグレタコート施工例(室外機30台)
グレタコート施工によって、年間180万円削減・消費電力量16.8%削減効果があった施設の実データです。
初期費用回収約16ヶ月、施工効果は13~15年続くため、10年間で約1,800万円削減が見込めます。
室外機周辺部を広くグレタコートで塗装することで、大きな省エネ効果が表れました。
使用電力(kWh) | 削減電力 | 削減額(円) | 削減率 | CO2削減量 | ||
施工前 | 施工後 | (kWh) | 20.8円/kWh | Kg-CO2/月 | ||
1月 | 47,137 | 35,419 | 11,718 | 243,734 | 24.86% | 4394.25 |
2月 | 49,373 | 38,973 | 10,400 | 216,320 | 21.06% | 3900.00 |
3月 | 44,005 | 34,865 | 9,140 | 190,112 | 20.77% | 3427.50 |
4月 | 42,546 | 35,710 | 6,836 | 142,189 | 16.07% | 2563.50 |
5月 | 38,126 | 31,414 | 6,712 | 139,610 | 17.60% | 2517.00 |
6月 | 37,038 | 35,341 | 1,697 | 35,298 | 4.58% | 636.38 |
7月 | 39,618 | 36,449 | 3,169 | 65,915 | 8.00% | 1188.38 |
8月 | 48,545 | 40,623 | 7,922 | 164,778 | 16.32% | 2970.75 |
9月 | 49,152 | 41,044 | 8,108 | 168,646 | 16.50% | 3040.50 |
10月 | 42,368 | 34,248 | 8,120 | 168,896 | 19.17% | 3045.00 |
11月 | 39,867 | 32,457 | 7,410 | 154,128 | 18.59% | 2778.75 |
12月 | 37,645 | 32,533 | 5,112 | 106,330 | 13.58% | 1917.00 |
合計 | 515,420 | 429,076 | 86,344 | 1,795,955 | 16.75% | 32,379 |
金額(円) | 10,720,736 | 8,924,781 |
施工お見積りにおける確認事項
施工費用のお見積りについて
費用積算の情報として、次のことが必要です。
- 空調室外機の種類(メーカー、型番)と台数
- 空調室外機の設置環境と広さ(輻射熱防止のための床面塗布面積)
分からない場合は、室外機置場全体の写真と、施工対象の全ての写真または空調図面によって、お見積りが可能です。
まとめ
- グレタコートは、遮熱と保温を併せ持つ、日本の四季に対応して1年中効果を発揮する環境配慮型の高性能塗料です。
- 空調室外機に塗布することで、冷暖房の運転効率が向上し、消費電力削減(省エネ)効果が15年続きます。
- 省エネにより、排熱抑制、CO2削減などの地球環境への負荷を削減します。
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